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野口英世記念会とは

理事長あいさつ

 野口英世は昭和3年(1928年)5月21日西アフリカの黄金海岸(現在のガーナ共和国)において、自らが研究していた黄熱に斃れました。同年6月29日、東京丸の内の日本工業倶楽部において行われた追悼会の終了後、追悼会に出席した関係者が“後世に科学者野口英世の業績と生涯を伝える”ために記念会を創ることを決定したことが、公益財団法人野口英世記念会の起源です。発起人として、北里柴三郎(当時日本医師会会長)、山川健次郎(元東京帝国大学総長、会津出身)、荒木寅三郎(当時京都帝国大学総長)、後藤新平(元外務・内務・逓信大臣、元東京市長、福島県須賀川医学校出身)など錚々たる人物の名前が記されています。

 野口英世記念会は、野口英世の遺徳を偲ぶため、昭和14年(1939年)野口英世記念館を開館し、ロックフェラー医学研究所とメリー未亡人から寄贈された野口英世の遺品を広く一般に公開することとしました。平成25年、公益財団法人として再出発しましたが、記念会創設以来の “後世に科学者野口英世の業績と生涯を伝える”という設立の目的が変わることはありません。現在は、野口英世生誕の地福島県猪苗代町に本部を置き、野口英世記念館の運営、野口英世生家(平成31年に国の登録有形文化財に登録)の維持保存・公開、野口英世記念医学賞(昭和32年創設)の授与、野口英世記念奨学金(昭和34年開始)の貸与・給付、野口英世博士顕彰記念少年科学賞(平成7年創設)の授与を柱として、地域と連携した多くの活動を行っています。

 平成27年には、小学校の児童にも野口英世について楽しく学んでもらうべく記念館展示のリニューアルを行いました。また、平成25年からは、新たに福島県を中心に東北、北陸等の小学校への出張授業(出前授業)を行っており、野口英世の人生・業績をより深く知ってもらう取り組みの一環としています。野口英世の生涯から我々が学ぶこと、そして次代を担う若者、児童に我々が伝えるべきことは、社会の変遷とともに少しずつ変化していくと考えます。しかし、野口英世が猪苗代の地から世界に飛躍し活躍した歴史、そこに到る不屈の努力はどの時代にも、どの年代の人々にも通じるものがあるはずです。野口英世記念会は多くの先達が築き上げた実績を基盤として、これからも社会に貢献する存在であるべく前進を続けます。今後とも、皆様のご支援ご鞭撻をお願いいたします。

 令和3年7月1日

公益財団法人野口英世記念会理事長